CG-HDC2EU3100 の利用想定
corega CG-HDC2EU3100 には2台の SATA ハードディスクを入れることができ、その2台で RAID を組むことができます。今回はデータの安全性を重視した RAID1(ミラーリング)を想定しています。今回は Mac Pro に eSATA で接続していろいろ試していますが、 Windows 環境でも USB 接続でも変わらないと思います。
使用中のハードディスクをそのままRAID移行できるか?
まずは今まで使っていたハードディスクをそのまま RAID1 に移行できるか?を試してみました。まず TEST-A という名前でフォーマット済みのハードディスクと、 TEST-B という名前でフォーマット済みのハードディスク2台を用意しました。 TEST-A を DISC1、 TEST-B を DISC2 として CG-HDC2EU3100に取り付け、RAID1 モードに設定後、電源を投入しました。
結果は、 DISC1 に指定した TEST-A として認識し、ディスクの内容も TEST-A の内容が格納されていました。ただ、このままでは RAID1 として正しく認識しているのか、 DISC1 しか認識していないのかがわからないため、 CG-HDC2EU3100 から2台のハードディスクを取り出し、1台ずつ Mac Pro に接続してみました。
まずはボリューム名ですが、どちらも TEST-A と認識されていました。ここまでなら DISC1 の内容が生きる形で RAID1 に移行できたと言えるのですが、DISC2 は 認識こそされるもののマウントができない状態でした。何度マウントを試みても「マウントに失敗しました」と OS がエラーが返してきてしまいます。
これが RAID1 の仕様なら、DISC1 が故障した場合にデータは保護されるのか?と不安になります。マニュアルには「製品設定時にハードディスクの内容は消去されます」と書かれており、使用中のハードディスクをそのまま RAID に移行するという想定はなさそうです。消去された場合はどのフォーマットになるのかはわかりませんが、各自でお好みのフォーマットにフォーマットしなおしてから使用するのが妥当と思い、 RAID1 構成とした上で HFS+(Macの標準フォーマット)でフォーマットし、同様の確認を行いました。
最初にフォーマットすれば問題なし
CG-HDC2EU3100 に ハードディスクを搭載し、 RAID 構成を作った上で HFS+ でフォーマット、 ボリューム名は TEST-A とし、いくつかのファイルを保存しました。その後、CG-HDC2EU3100 からハードディスクを取り出し、2台別々に Mac Pro に接続してみたところ、 DISC1 も DISC2 も認識とマウントが正常に完了しました。ディスクの中身も RAID1 上で保存した内容が格納されていました。
以上から、CG-HDC2EU3100 に使用中のディスクを搭載すれば、あたかも RAID1 の構築が成功したかの様に動作しますが、データの冗長化(2重化)が正しく行われているかどうか保証がなく、初回は必ずフォーマットしてやる必要があります。ここで試した様に、ディスクどころか万が一 CG-HDC2EU3100 が故障してしまっても、ハードディスクを取り出してマウントしてやればデータが救えるというのも単純複製である RAID1(ミラーリング)の魅力だと思っています。
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