ビルド用に/usr/local/srcディレクトリを作成
MOVIE COWBOY | DC-MCNAS1 | Ver.1.0.4-official | /usr/local/src |
1.ソースビルドで使用するソースの置き場所を作成する
1−1. ソースからのインストールも可能MOVIE COWBOY DC-MCNAS1 は SSH や Telnet 接続で Linux システムに直接ログインすることができるので、新しいソフトウェアをインストールすることもできます。ただ、インストールを想定していないのか、ソースからのビルド時にソース置き場としてよく使われる /usr/local/src ディレクトリが( /usr/local 自体も ) ありません。 1−2. /usr/local/src ディレクトリが存在するか確認するもしかしたら、ファームウェアのバージョンによって /usr/local/src が既に存在するかもしれないので、ls コマンド を使って /usr/local/src ディレクトリの存在チェックしておきます。 # ls -l /usr/local/src この様に、ls の結果が「No such file or directory」となればディレクトリが存在しないので、これ以降の手順でディレクトリを作成します。ディレクトリが存在していた場合は作成不要です。 1−3. /usr/local/src ディレクトリを作成するディレクトリの作成は mkdir コマンドで行います。 /usr/local 自体が存在しないことも考えて 「-p」オプションを付けました。これで間のディレクトリが存在しなくても /usr/local/src ディレクトリが作成できます。 /usr 下は root 権限で管理されているので sudo で実行します。 # sudo mkdir -p /usr/local/src
# 1−4. ディレクトリ作成確認最初に実行したコマンド(1−2)を実行して、ディレクトリが正しく作成されたことを確認します。こんどはエラーが表示されず、「total 0」 ( =中身が無い)と表示されます。 # ls -l /usr/local/src |
2./usr/local/src ディレクトリの権限を設定する
2−1. 現在の権限設定を確認する先ほどの手順(1−3)で sudo でディレクトリを作成したため、 src のディレクトリの所有者は root になってるはずです。ls に -l オプションを付けて実行すると、 root ユーザーが所有していることが確認できます。 # ls -l /usr/local/ | grep src ソースからのビルドでは通常、インストールの直前まで root 権限は不要なのでソース置き場を root 所有ではなく、インストールを行う管理ユーザーにしておいた方が無難です。 DC-MCNAS1 では管理ユーザーとして sysadmin ユーザーが用意されているので、/usr/local/src ディレクトリの所有者を sysadmin (グループは etrayz )に変更しておきます。 2−2. /usr/local/src の所有者を変更ディレクトリの所有者変更は chown コマンドで行います。所有者のユーザーを sysadmin に、グループを etrayz にする場合は "sysadmin:etrayz" と指定します。root 所有のディレクトリ所有者を変更するには root 権限が必要なので sudo を付けて実行します。 # sudo chown sysadmin:etrayz /usr/local/src 2−3. ディレクトリ所有者変更確認最初に実行したコマンド(2−1)を実行して、所有者が正しく変更されたことを確認します。ユーザーが sysadmin 、 グループが etrayz となっていることが確認できます。 # ls -l /usr/local/ | grep src |
以上で、 /usr/local/src ディレクトリの作成と ディレクトリ所有者の設定が完了しました。
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