RAID1
記載日:2010/10/11
RAID1
RAIDの概要
RAID とは Redundant Arrays of Inexpensive Disks の略で、「安価なディスクを複数台組み合わせて冗長性を持たせたディスク装置」を示します。RAID で言う冗長性とは、記録するデータに無駄を持たせる(必要なデータ以上の予備データを記録する)ことで、これにより万が一ディスク障害が発生しても冗長化していた予備のデータを使用してあたかも故障が発生しなかったかの様に継続してディスク装置を利用することができます。
しかも、ディスク障害が発生した場合は、故障したディスクを取り換えるだけで再度 RAID を構築することができ、理論的にはディスク障害が発生してもデータを失わずに済みます。この信頼性を理由に、企業が運用で使用する他、個人でもデジカメデータなど無くなると取り返しのつかないデータを保存する目的で使用されています。
RAID1
RAID1 とは RAID を構成する上で最も簡単な方式です。RAID はその構成によって 1 〜 6 のレベルがあります。(特殊な RAID0 という構成もありますが、こちらはデータの冗長性はなくディスク障害時にデータが保護されるということはありません。) RAID1 はディスク2台を1ペアとした構成で、保存する1つのデータをペアとなった2台のディスクに1つずつ保存します。
本来は1つだけ保存すればいいところ、ペアになっているもう1台にも同じデータを保存するため、RAID1 ではディスク総容量の半分が無駄になります。他の RAID 構成と比べて無駄はとても多いのですが、2台どちらのディスクも常に同じ状態になっており、また独立した1台としての認識も可能なため、RAID1 は最も信頼性が高い RAID 構成と言えます。常にペアが同じデータを持つため、 RAID1 は "ミラーリング" とも呼ばれます。