JFace TreeViewer を試す(4/4)

６－１．前項までの確認

前項までで、TreeViewer に入力するデータの解析と表示方法の定義は済みました。作成したクラスの名前は、 TreeViewer を配置した画面が TreeViewerSample、解析ロジックが TreeDataSample 、表示ロジックが TreeLabelSample となっています。 TreeViewer に入力するデータは "test" という文字列とする前提でサンプルコードを作りました。 これらを使って TreeViewer で描画を行うサンプルを完成させていきます。

６－２．データ表示ロジックの作成

TreeVewerSampleクラス に Visual Editor を使い TreeViewer を配置した段階で、クラスの先頭の方に (1) 「private TreeViewer treeViewer = null;」 という記述と、 画面を構築する部分に (2) 「treeViewer = new TreeViewer(sShell, SWT.NONE);」 の記述が追加されていると思います。 

この (2) の後に続けて、次のデータロジックの設定 （setContentProvider） と表示ロジックの設定 （setLabelProvider） の処理を記述します。

追加した２行目の 「Display disp = treeViewer.getControl().getDisplay();」 は TreeViewからアイコンを表示するための Displayオブジェクト を取得している部分です。

最後に TreeViewer に表示したいデータを入力します。 今回は"test" という文字列をうけとる前提でサンプルを作成してきたので次のようになります。

以上で サンプルコード TreeViewerSample.java は完成です。 画面構築部分にこれら描画を行うコードを追加したので、 TreeLabelSample を実行すれば TreeViewer のデータ描画も行われます。

７－１．実行

Eclipse 上で TreeViewerSample.java を右クリック（Control+クリック）し、 「実行」 から 「Java Bean」 を選択します。

７－２．実行結果

Visual Editor で作成した画面が表示されツリーの内容が表示されていれば成功です。 すべてのノードを開くと図のな出力結果になっていると思います。