記載日:2006/03/10 更新日:2006/04/02

Mac と TeraStation の相性問題

TeraStation はネットワークに接続するタイプのハードディスク(NAS)であるため、LAN 等のネットワークに接続すれば相手が Mac であろうと Windows であろうとファイルの共有が行えます。

ところがファイル共有こそ行えるものの Mac と TeraStation とで文字のエンコード方法が異なるため、Mac環境からの TeraStation 利用では日本語のファイル名が文字化けしたり長いファイル名が表示できないなどの問題が発生してしまいます。この相性問題は特別な問題ではなく Mac と Windows のファイル共有でも同じことが言えます。

ただし MacOS X 10.4.4 以降で AFP(Apple Talk)接続 を利用すれば、日本語のファイル名が文字化けすることなく利用できます。MacOS X 10.4 を利用しているならソフトウェアアップデートで MacOS X 10.4.5 にアップグレードできます(執筆時点)。

TeraStation の仕様は Windows だけでなく Mac への対応も明記されていますが、Mac から利用するにはやはり制約が多いようです。MacOS X 10.4.4 以降にアップグレードしても日本語名は正しく表示されるもののやはり32バイトを超えるファイルは表示されないなどの制約は残ります

THURSBY Software社 の DAVE v6 を利用する

ファイル名に半角の英数字を利用する分には問題はないのですが、やはりファイル名に日本語を使えないのは不便です。また32バイトを超えるファイル名を使用できないというのも用途によっては不便でしょう。これらの問題は DAVE v6 という市販ソフトを利用すれば回避することが可能です。

DAVE v6 とはフロントライン社が販売する製品で Macintosh と Windows を接続するためのネットワークソリューション・ソフトウェアです。 DAVE v6 は Mac にインストールして使用します。DAVE がインストールされた Mac では Windows のファイル共有で使用されている CIFS/NetBIOSプロトコル を利用したファイル共有が行えるようになります。

Mac で Windows と同じファイル共有が行えると言うことは、TeraStation とのファイル共有でも日本語ファイル名が文字化けすることなくファイル共有が行えると言うことです。

Mac 環境での TeraStation 快適利用 (まとめ)

TeraStation を Windows からではなく、Mac から利用する場合には日本語名のファイルが文字化けするなどの制約が発生してしまいますが、フロントライン社 の DAVE v6 をインストールすれば Mac からでも日本語ファイル名の文字化けを気にすることなく TeraStation を利用できるようになります。

市販ソフトの導入はそれなりにコストもかかります。DAVE v6 の場合はインストールする Mac と同数のライセンスを購入する必要があります。Mac環境からの TeraStation 利用を考えているなら DAVE の導入も考えておいた方が良さそうです。


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