Apache Basic認証用ユーザ作成
Apache 2.2.2 | FedoraCore 5 |
1.はじめに
ここでは、Basic認証 で利用する 認証ユーザ の作成方法 を紹介します。 Basic認証では、パスワードファイルを作成し、そこにユーザを追加していく形になります。
今回は Apache が "usr/local/apache2" にインストールされていて、パスワードファイルを作成するディレクトリ "/home/profaim" が作成済みとして説明していきます。
2.Basic認証 用ユーザを追加
Basic認証 用のユーザ追加は Apache のユーティリティである htpasswd を使用して行います。 htpasswd の書式は 「htpasswd (パスワードファイルのパス) (追加するユーザ名)」 となります。
htpasswd は root権限でします。 su コマンドで root権限 を取得したら、「cd (Apacheのインストールディレクトリ)/bin」
と入力して htpasswd が置かれているディレクトリへ移動します。
$ su
Password:
# cd /usr/local/apache2/bin
#
新規にパスワードファイルを作成してユーザを登録するのか、既存のパスワードファイルにユーザを追加するのかで htpasswd のパラメータが変わってきます。
新規にパスワードファイルを作成する方法は2-1(1)で、既存のパスワードファイルを利用する方法は2-1(2)で紹介していきます。
2-1(1).新規にパスワードファイルを作成してユーザを登録する方法
新しくユーザを作成する場合は、htpasswd に -c オプションを指定して実行します。具体的には 「htpasswd -c (パスワードファイルのパス) (登録するユーザ名)」 と入力します。
「New password:」と表示されるので、登録するユーザのパスワードを入力します。 「Re-type new password:」 と表示されるので、登録するユーザのパスワードをもう一度入力します。
今回は "/home/profaim/.apacheMembers" という名前のパスワードファイルを作成して "www-user1" という名前のユーザを作成しました。
# ./htpasswd -c /home/profaim/.apacheMembers www-user1
New password:
Re-type new password:
Adding password for user www-user1
#
作成されたパスワードファイルが Apache ウェブサーバ から読み込めるかどうかパーミッションを確認します。「cd (パスワードファイルを作成したディレクトリ)」と入力して、パスワードファイルを作成したディレクトリに移動します。 「ls -la | grep (パスワードファイル名)」と入力すれば、作成したパスワードファイルの情報が表示されます。
$ cd /home/profaim
$ ls -la | grep .apacheMembers
-rw-r--r-- 1 root root 48 Aug 10 01:04 .apacheMembers
$
パスワードファイルは root ユーザで作成しましたが、"-rw-r--r--"
と表示されている部分から、他(root以外)のユーザからも参照ができることが確認できます。
もし Apache から参照できない設定になっていた場合は、 chmod コマンドでパーミッションを変更します。
2-1(2).既存のパスワードファイルにユーザを追加する方法
ユーザを追加する場合は、htpasswd を オプションなしで実行します。具体的には 「htpasswd (パスワードファイルのパス) (追加するユーザ名)」 と入力します。
「New password:」と表示されるので、追加するユーザのパスワードを入力します。 「Re-type new password:」 と表示されるので、追加するユーザのパスワードをもう一度入力します。
今回は "/home/profaim/.apacheMembers" という名前のパスワードファイルに "www-user2" という名前のユーザを追加しました。
# ./htpasswd /home/profaim/.apacheMembers www-user2
New password:
Re-type new password:
Adding password for user www-user2
#
3.パスワードファイルにユーザが登録されていることを確認
htpasswd でユーザを作成した際にエラーが発生しなければユーザの作成は成功していますが、パスワードファイルの内容を見ることでも、正しくユーザが作成されてたことを確認できます。
「cd (パスワードファイルを作成したディレクトリ)」と入力して、パスワードファイルを作成したディレクトリに移動します。「more (パスワードファイル名)」と入力すれば、パスワードファイルの内容が表示されます。
# cd /home/profaim
# more .apacheMembers
www-user1:f2hrSFhde7KEo
www-user2:a3NGa1/v8Lrew
#
今回作成したユーザ 「www-user1」 と 「www-user2」 が作成されていることが確認できます。
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