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Apache 2.2.2 インストール(Linux)

記載日:2006/07/29 更新日:2006/09/18
Apache 2.2.2 FedoraCore 5

1.はじめに

ここでは、あらかじめダウンロードしておいた Apache の Source を Linux(FedoraCore 5)上でインストールする手順を紹介します。

Linux 用の Apache をダウンロードしていない場合は、 Apache 2.2.2 ダウンロード(Linux) が参考になると思います。また、Apache のソースファイルを Linux にアップロードする手順は  Apache 2.2.2 の Source を Linux に転送  が参考になると思います。

また、Apache 2.0系 では OS に依存する処理は Apache Portable Runtime (APR) というライブラリを使用しています。この APR を最新にしてからインストールしたい場合は、この手順を行う前に Apache Portable Runtime(APR) 1.2.7 ダウンロード(Linux) Apache Portable Runtime(APR) 1.2.7 を Linux に転送 を参考にしてみてください。

2.Apache 2.2.2 インストール手順

ここでは、Apache が "/home/profaim/src/httpd-2.2.2/" に配置されているとして説明を進めていきます。 

※APR モジュールはこのディレクトリ中に含まれているので、 APR を最新にした場合でもインストールの手順は全く同じです。

2-1.Apache を配置したディレクトリへ移動

「cd  (Apacheを配置したディレクトリ)」 と入力して Apache を配置したディレクトリへ移動します。

$ cd /home/profaim/src/httpd-2.2.2/

2-2.Apache インストール

Apache Source ディレクトリに移動したらインストールのための設定を行います。インストールの目的がしっかりしている場合や、本格的なサーバを構築する場合はここで細かな設定をすることになります。

configure (設定パラメータ)」 と入力して設定を行います。

今回は「--enable-dav --enable-so --enable-rewrite=shared --enable-ssl=shared --with-mpm=worker」 と指定しました。あくまでも参考値ですが、この作業は5分ほどで完了しました。 Apache で Digest 認証を行いたい場合には、--enable-auth_digest=shared も指定します。

$ ./configure --enable-dav --enable-so --enable-rewrite=shared --enable-ssl=shared --with-mpm=worker

設定が完了したら 「make」 と入力してプログラムのコンパイルを行います。上で設定した内容でコンパイルが行われます。この作業は15分ほどで完了しました。

$ make

コンパイルしたプログラムを システムにインストールします。システムへのインストールはスーパーユーザ権限が必要なので、su コマンドでスーパユーザへスイッチします。

スーパーユーザで 「make install」 と入力してインストールを開始します。この作業は2分ほどで完了しました。

$ su
Password:
# make install

今回は設定時にインストール先を指定していないので、 「/usr/local/apache2/」 にインストールされます。

3.Apache 動作確認

ここでは、Apache が "/usr/local/apache2/" にインストールされているとして話しを進めていきます。

3-1.動作確認に必要なApache の設定

Apache をインストールしたディレクトリの中にある conf ディレクトリに移動します。その中にある設定ファイル 「httpd.conf」 をエディタで開きます。以下は viエディタ で開く例です。テキストファイルが編集できれば良いので、好きな方法で問題ありません。

# cd /usr/local/apache2/conf/
# vi httpd.conf

変更箇所は2つです。ServerAdmin の値を自分のメールアドレスに変更するのと、ServerName のコメント行を外してウェブサーバのホスト名を指定する2点です。

以下は、ServerAdmin を info@profaim.jp と指定、ホスト名を install-test とした場合の例です。

ServerAdmin info@profaim.jp
ServerName install-test

3-2.Apache の起動

動作確認するために Apache を起動します。 Apache をインストールしたディレクトリの bin フォルダへに移動します。 そこで apachectl start と入力して Apache を起動します。

# cd /usr/local/apache2/bin/
# ./apachectl start

3-3.Apache 動作確認

Apache動作確認ウェブブラウザから Apache が動作している Linux にアクセスします。 Apache をインストールした Linux  の IPアドレスが 192.168.1.10 の場合は、 「http://192.168.1.10 と入力します。

ブラウザに 「It works!」 と表示されていれば、 Apache 起動は成功し Linux がウェブサーバとして動作していることが確認できます

3-4.Apache の停止

動作確認が終了したので apachectl staop と入力して Apache を停止します。

# cd /usr/local/apache2/bin/
# ./apachectl stop

以上で Apache のインストールと動作確認は完了です。



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