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Apache Portable Runtime(APR) 1.2.7 を Linux に転送

記載日:2006/08/04
Windows 2000 Professional SP4 FedoraCore 5 Apache 2.2.2 Apache Portable Runtime 1.2.7

1.はじめに

ここでは、あらかじめダウンロードしておいた Apache Portable Runtime(APR) の Source を WindowsPC から FTP経由 で Linux(FedoraCore 5)へアップロードする手順を紹介します。

Apache 2.0 以降ではもともと APR が組み込まれているので、ここで紹介する作業は必須ではありません。APR を最新で置き換えない場合は、ここでは何もせずに Apache のインストールを行えば良いです。

Linux 用の Apache Portable Runtime をダウンロードしていない場合は、 Apache Portable Runtime(APR) 1.2.7 ダウンロード(Linux) が参考になると思います。 今回は Apache Portable Runtime を Apache に組み込んで使用します。 そのため Linux用 の Apache もダウンロードしている必要があります。 Linux用 Apache のダウンロードについては、 Apache 2.2.2 ダウンロード(Linux) が参考になると思います。

今回は Apache のソースが Linux 上の "/home/profaim/src/httpd-2.2.2" に展開されていて、ダウンロードした APR のソース ("apr-1.2.7.tar.gz", "apr-util-1.2.7.tar.gz") が Windows 上の "C:\" に配置しているとして説明します。

2.Apache Portable Runtime 1.2.7 アップロード手順

2-1.FTPで APR Source をアップロード

Apache をインストールしたいサーバに FTP で接続します。  FTP は Windows のコマンドプロンプトから使用できます。

まずは、以下のコマンドで Linux へ FTP 接続します。 Linux の名前が http-test だった場合の例です。また、Linux に接続するためのユーザID は profaim だったとします。

ftp (接続先)」 と入力すると、User を尋ねられます。 接続する ユーザID(今回は profaim ) を入力します。 次に Password を尋ねられるので、接続する User のパスワードを入力します。 "Login successful" と表示されて FTPプロンプト(ftp>)が表示されれば、接続は成功です。

C:\>ftp http-test
Connected to 192.168.1.10.
220 (vsFTPd 2.0.4)
User (192.168.1.10:(none)):
profaim
331 Please specify the password.
Password:
230 Login successful.

ftp>

アップロード元(APR Source を保存してある場所)を指定します。 「lcd (アップロード元)」 と入力して、 FTP のローカルディレクトリを変更します。

ftp> lcd c:\
Local directory now C:\.
ftp>

アップロード先(Linux上の置き場所)を指定します。 インストール場所とは別になるので、好きな場所に置けば良いと思います。今回は "/home/profaim/src" にアップロードするとします。 

「cd (アップロード先)」 と入力して、 FTP のリモートディレクトリを変更します。

ftp> cd /home/profaim/src/
250 Directory successfully changed.
ftp>

APR Source を Linux へアップロードします。 今回アップロードするファイル名は "apr-1.2.7.tar.gz" と "apr-util-1.2.7.tar.gz" の2種類です。転送元ディレクトリと転送先ディレクトリの指定は済んでいるので、 転送モードを binary と指定してから転送を行います。

「binary」 と入力してバイナリ転送モードに変更し、 「put (APR Source のファイル名)」 と入力して APR Source をアップロードします。 2種類のファイルそれぞれについて "File receive OK." と表示されていれば転送は成功です。

ftp> binary
200 Switching to Binary mode.
ftp> put apr-1.2.7.tar.gz
200 PORT command successful. Consider using PASV.
150 Ok to send data.
226 File receive OK.

ftp> put apr-util-1.2.7.tar.gz
200 PORT command successful. Consider using PASV.
150 Ok to send data.
226 File receive OK.

ftp>

2-2.APR 解凍と配置

転送した APR は解凍して Apache Source 内に配置します。具体的には Apache Source 内の "srclib/" 内に配置することになります。

今回は Apache Source も APR Source も "/home/profaim/src" に転送してあるので、以下のコマンドで Source を配置したディレクトリに移動します。

$ cd /home/profaim/src

まずは、apr-1.2.7.tar.gz を Apache Source 上へ配置します。 転送した圧縮ファイルを 「tar zxvf (tar.gzファイル名)」 と入力して解凍します。 今回の場合は "apr-1.2.7" というディレクトリが作成されていれば解凍は成功です。

apr モジュールは Apache 上の "srclib/apr" 内に標準で組み込み済みです。 apr を最新とするため、 Apache に組み込み済みの apr ディレクトリを削除します。 今回は Apache Source が "httpd-2.2.2" なので、「rm -rf httpd-2.2.2/srclib/apr」 と入力して apr ディレクトリに配置されたファイルを 強制的かつ再帰的に削除します。

解凍した apr-1.2.7 を httpd-2.2.2/srclib に apr という名前でコピーします。これで Apache Source 内の "apr" を最新とすることができました。

$ tar zxvf ./apr-1.2.7.tar.gz
$ rm -rf httpd-2.2.2/srclib/apr
mv apr-1.2.7 httpd-2.2.2/srclib/apr

同様の作業を apr-util-1.2.7.tar.gz についても行います。 apr-util は 「httpd-2.2.2/srclib/apr-util」 に配置します。

$ tar zxvf ./apr-util-1.2.7.tar.gz
$ rm -rf httpd-2.2.2/srclib/apr-util
$ mv apr-util-1.2.7 httpd-2.2.2/srclib/apr-util

以上で APR Source のアップロードと Apache インストールの準備は完了です。 後は 通常通り Apache のインストールを行えば、ここで配置した APR が組み込まれます。



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